内科 診療内容
腎臓内科・内科
診療内容
腎臓内科はあまり馴染みのない診療科かもしれません。しかし、最近よくテレビでも耳にするCKD(慢性腎臓病)とは明らかな腎障害や、尿蛋白が3か月以上持続している状態で、実は全国で1330万人、成人の8人に1人は慢性腎臓病を患っているのです。これは高血圧が4300万人、糖尿病が1000万人ということを考えると決して少なくない患者数です。腎臓は血管の塊のような臓器であり、高血圧や糖尿病、高脂血症など血管の障害を来す生活習慣病は、長期に渡り適切に治療していかないと慢性腎臓病に至ります。
当院の内科では、腎臓病はもちろん、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の診療、風邪などの一般内科診療、女性の過活動膀胱(尿失禁、頻尿)を中心に診療を行っております。腎臓病ではないけど、女医さんに診てもらいたいという方もお気軽にご相談ください。
腎臓病について
腎臓は尿を作って体内の老廃物を除去したり、カルシウムなどの電解質を正常に保ち、貧血を補正するホルモンを作ったりと重要な働きを担っていますが、沈黙の臓器とも言われ末期腎不全に至るまでほとんどの方が無症状です。腎臓の病気や腎臓に負担がかかっているかどうかは、多くの場合、尿検査を見れば分かります。腎臓は半分近くの細胞が脱落しても正常に機能を保つことが出来る一方で、point of no returnと言ってある程度病気が進行すると、治療しても良くならず、進行を遅らせることしか出来なくなる境界があります。健診で10年以上前から毎年尿検査異常を指摘されていたけど放置、腎機能低下を指摘されてから初めて受診したという方が、本当に多くいらっしゃいます。しかし、この場合ではほとんどの方がpoint of no returnを超えてしまっています。尿検査で異常を指摘された方は、なるべく早期の受診をお勧めします。
なお、学校検尿で異常を指摘された学生さんもお気軽にご相談ください。腎臓内科専門医の副院長と、小児腎臓学会所属の院長が乳幼児からお年寄りまで幅広く対応致します。
妊娠経過中に高血圧や尿蛋白、高血糖を指摘された方へ
妊娠中、これらの異常を指摘された方は、その後高血圧や腎疾患、高脂血症、糖尿病を発症するリスクが高いことが分かっています。出産後、1度は検査してもらっていると思いますが、その後5年間は特に発症リスクが高く、経過観察が推奨されています。ご心配な方は、お子様の受診の際でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
腎臓病は腎臓専門医へ
腎臓専門医を受診すると、以下のようなメリットがあります。
- より早期に受診するとことで、治療のタイミングを逃しません。
- 病気が進行していても、適切な治療で最大限、進行を遅らせることができます。
- 腎機能が低下すると使えない薬も多いため、内服している薬を適切に管理できます。
- 特に女性では結婚・出産等のライフイベントを考慮し、ガイドラインに従うだけでなく個人にあった検査時期や治療法を紹介できます。
- 万が一、腎臓病が進行してしまっても、ご本人にあった腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)を紹介でき、具合が悪くなる前に次の治療へ移行できるよう準備し、入院期間を短くできます。
- 腎代替療法開始後の合併症が出来るだけ少なくなるように管理ができます。
カナダの研究では、腎臓内科は他の診療科と比較し合併症の数が特に多く、必要な薬の種類も多いことが報告されています。つまり、しっかり管理するにはそれだけ経験と最新の専門的知識が求められる診療科なのです。
大人の予防接種
インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹、麻疹風疹、B型肝炎に対する予防接種を予約制で行っています。
季節性インフルエンザのご予約はウェブサイトでも承っております。お気軽にお問い合わせください。
ワクチンについて詳しく知りたい方